本当の信頼関係を築ける支援者を目指しています
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正職員

ジョブサイトよど(生活介護)

生活支援員 主任桑原 涼

資格:社会福祉士/児童発達支援管理責任者/認定心理士/行動援護/移動支援

fovorite:支援、子育て

biography:児童養護施設に在職中に発達障がいのある子ども達と出会い、療育に関わりたいと放課後デイサービスで7年程勤務。杉の子会の外部コンサル事業等と関わったことをきっかけに中途(キャリア)採用でジョブサイトよどに転職

自閉症を深く学びたい思いから、
専門的支援の現場へ

今のお仕事に入ったきっかけは?

児童養護施設で四年くらい働いていたのですが、発達障がいのある入所児童達に対して、職員が「ちゃんとしよう」と言葉で言ってもなかなか理解してもらえないことが多くありました。学生の頃に自閉症のことも少し勉強していたので、自分のこの伝え方では発達障がいの子ども達には伝わらないなと感じていました。それが今の仕事に繋がるきっかけでもありました。

放課後デイサービスで働いていた時も自閉症の方の支援ということを、より具体的に知る機会があり、もっと深く学びたいなと。そう考えて動いているうちに、周りからも「児童支援をするなら、児童だけでなく成人の支援も知っておいた方がいい」と言われたこともあり、杉の子会にたどり着いた感じです。

実際働いてみてどうですか?

今まで児童しか知らなかったので、その時には、「将来こういうスキルがあると子ども達にとっていいと思いますよ」とか知らない世界を知っている風に言わないといけなかったのが、成人支援の現場に実際入ってみてより具体的に理解することができてよかったと思います。
例えば、余暇が大事といわれていたけど、成人になった際の一人で過ごせるスキルの重要性とかスケジュールによる見通しの理解とか、過ごし方や他者から期待されている行動が分からず苦しんでいる方が結構いたりするので、児童でやってきたことがこうやって繋がっていくのだなと気づくことができました。

障がいがある方も
同じ土俵に立って過ごせる社会に

どういうところに仕事のやりがいを感じている?

言い方が難しいですが、、、「利用者さんの為に身を挺して頑張っている」とは思いすぎていないというか、、
自分自身勉強することが趣味になっているので(笑)
あとよく感じるのが、障がいのある人を取り巻く今の社会は当たり前のことが当たり前にはできていないなと。
例えば障がいのある人がグループホームへ入居するにしても、当たり前に入居先を選べない、選んでもらってない。なんならグループホームや入所施設しか選択肢がない。
私たちが引っ越しする時は普通に家や場所を選べるのに、障がいのある方は選べない、そこしかないとか。家も仕事も。選んでもらえるような支援、同じ土俵に立って過ごせる社会にしていきたいなということを大事に思っています。
仕事自体は憧れていた将来像に本当になってきているとは思っています。
キャリアを重ねていく上で沢山良い出会いをいただいた。ジョブサイトよどにきてからも会いたかった児童精神科医のドクターとお知り合いになれたり、有名な団体に入らせてもらえたり、尊敬できる外部の人と知り合える機会を頂いています。

ハッと気づかされたエピソードなどは?

ご家族に一度ご指摘を受けたことがあったのですが、給食のどちらか選ぶのをご本人ではなくお母様に「どちらを食べますか?」と聞いてしまって。「私に聞くのでなく、本人に聞いてください!」と言われました。(苦笑)僕自身が選択できる機会をつくらないといけなかった。最初からできないと決めつけずに。
ご本人に聞いても難しいケースもありますが、こちらが聞き方、伝え方をもっと勉強しないといけないなと思いました。最初からできないと思い込んでしまっているところがあるなと気づかされました。

個人の学びたいという気持ちにちゃんと
バックアップしてもらえている

職場の雰囲気やサポート体制は?

外部から中途採用できているので尚更感じるところは、ちゃんと根拠のある支援をしているなと感じることです。今まで働いていたところは、大体先輩の経験からの話やアドバイスのみで日々実践していこうみたいなところがあったので。ここは自閉症の特性とかの研修もちゃんとあって、法人内での研修、外部研修も勤務扱いで行かせて頂いているのはありがたいです。
個人の学びたいという気持ちにちゃんとバックアップしてもらえていると思っています。

私で社会人16年目なのですが、職場は中堅層が少なくスタッフは若い方が多いです。
私は主任ですが、できないことも沢山あります。支援は私個人でやっていることではないので、いかに皆で意見を出し合って、どう支援するかを考えるチーム作りが大切だと思います。
若手の方は経験が浅いということで分からないことも多いと思うけど、この仕事は楽しさも多いし、悩むことは当たり前で悪いことじゃないよと。ジョブサイトよどは一人で抱え込まず皆で思いを出し合える環境があると思います。

どんな人が向いている?働いてみたい方に一言!

ここの現場は若手が多い分、今からなんでもできるという可能性があると思っています。
皆でどういう事業所にしていこうかと話し合いながら動ける。余暇支援も今から沢山広げられる可能性があると思います。
個人的に、働くやりがいって職場が用意してくれるものではなく、自分で見つけようという心意気が必要なのではないかと思います。
この仕事に向いていると思う人材は、相手への気遣いとかあった上で周りを見ていける人。
福祉の経験がない人も全然いいですね!人の話を聞ける人がすごくいいかなと思います。

今後の目標は?

現場支援も相変わらず好きなのですが、自分が今まで教えてもらった自閉症支援について、今度は自分が外部、内部の施設に行って伝えていくコンサル業務の仕事に就くことを今は目標にしています。(法人のコンサルテーション室)
自分の担当ケースを持ちながらでないと支援の勘が鈍ると思うので、現場に触れていながらコンサル業もできたらいいなと思っています。

また、ずっと理想にしている先輩から頂いた言葉に、「信頼関係は時間じゃないよ」というものがありました。
相手がわかる情報を使って共通理解を得られるやり取りをしているかどうか。
それらが信頼関係を築いていく上で一番大切な材料であって、いかに良いことをしたかとか、いかに優しくしたかとかが重要なのではないと。
この頂いた言葉をいつも心に置いて、常に伝え方が大事なのだと心がけています。
自分自身も、本当の意味で相手との信頼関係を築ける支援者になりたいと思っています。

だいたいの

一日スケジュール

schedule
出勤 / 朝礼
送迎
現場 主任としてフォロー
利用者さんの外出、活動
お昼休憩/
45分間 スタッフ順番に取る
午後からの活動
送迎
会議など
終礼、明日の確認など
退勤